宿便の解消法

宿便とは

 

宿便という言葉は一般的に使われているので誰もが知っていると思いますが、宿便の正体については諸説があって、案外はっきり理解していないかもしれません。

 

宿便は国語辞典などには「排泄されずに長い間、腸の中に溜まっていた便」というような記載がされていますが、宿便は正式な医学専門用語ではありません。

 

しかし宿便は、腸内に食物や腸内細菌の死骸を由来とする老廃物が長期にわたり滞留している状態ですから、悪玉菌によって老廃物が腐敗して、毒物とおならを大量に産生し、毒物は腸管壁から吸収されて血流から身体の隅々にまで届いてしまうので、健康にいいことは全くありません。

 

宿便の原因についてはいろいろ指摘されていますが、先天的な便秘傾向の体質、過度のダイエット、便秘薬、浣腸、センナ茶など下剤の連続使用障害、加齢による排便の反射機能低下、ストレスなどによる神経症、血流機能の低下、他疾患の薬剤副作用(静穏剤、睡眠薬などの筋弛緩効果薬)などが考えられ、ある意味誰でもその対象となりそうでもあります。

 

特に女性の腸は動きが弱いので宿便ができやすいようで、便秘、冷え、肌荒れなどの原因にもなります。ダイエットをしても、宿便が邪魔をして期待した効果が得られないこともあります。

 

こうした宿便を解消するには、やはり便秘体質を改善することが大切で、宿便が溜まらないような食生活など、対策をした方がいいでしょう。