宿便の解消法

食生活の改善

 

宿便解消において影響が大きいのが食生活の改善です。各人のライフスタイルにもよりますが、一般的に夜遅くに食事を摂ったり、夜食としてお菓子類を食べたりするのはできるだけ避けることがポイントとなります。

 

排泄の動きは体内で消化吸収活動が行なわれている時には止まってしまいます。従って、夜遅くに食事をすると、寝ている間も体は消化吸収の働きを続けていることになり、翌朝になってもタイミング良く便を出すことができなくなってしまうのです。

 

又、肉類が好きで野菜はあまり摂らない、という食事の嗜好がある人も要注意です。もともと日本人の食生活は野菜と穀類を中心とした低カロリー食です。そのため、より多くの栄養分を摂取するため比較的腸が長い民族だとされています。その長さは、肉食を主体とする欧米人に比べて1.3倍もの長さだともいわれています。こう書けば肉類の多さはちょっとまずいと理解できるはずです。

 

「早食い」や「ダラダラ食い」なども食欲のコントロールを乱して、便秘を引き起こしやすくなり、宿便の原因となります。早食いは満腹中枢から信号が送られてくる前に食べ過ぎてしまいますし、ダラダラ食いは常に胃の中に何かがある状態なので、満腹中枢と空腹中枢のどちらが信号を出せばいいのか不明になり、食べ過ぎや飲み過ぎとなります。これでは消化吸収活動が追いつきませんから実に悪い状態となります。

 

まずはゆっくり食べる、よく噛むことを実践しましょう。又、繊維質の多い食材を意識的に摂ることで腸の負担を軽減して予防策としましょう。